20万円程度で自作PCを作るなら、CPUはRyzen 7 5700Xにすると一番バランスが良くなることでしょう。
メモリは、保証がある速度なら3200MHz。保証がないけど大抵動くのが3600MHzです。4,000Hzは滅多に動かないのでやめましょう。
Ryzenの世代について
Ryzen 第3世代と・第4世代なら、3600MHzを購入することになります。オーバークロックが嫌いな方は、3200MHzを購入してください。
第3世代とは
「3600」や「3600X」のことをいいます。3#00 or 3##0X or 3#00XTのことです。#には数値が入ります。
GPU機能を内蔵したCPUのことをAPUといいますが、「4750G」も第3世代です。なぜかAPUだと、1000の位が1つ上になります。Gがついているため内蔵GPUになります。
要注意点は、3200Gです。3#00G系は第2世代になるため、3200MHz CL14が最適です。第2世代だとB550・A520マザーが使えませんので間違って買わないようにしてください。
第4世代とは
5000シリーズが、第4世代です。2020年11月5日に発売しました。
第5世代とは
7000シリーズが、第5世代です。2022年9月30日に発売しました。DDR5のみ対応になっています。
9000シリーズも第5世代です。2024年8月に発売しました。
Intel 第12世代から第14世代(補足)
また、Intel 第12世代から14世代は、DDR4かDDR5か選べます。パフォーマンスも思いのほか変わらないのでDDR4で良いでしょう。そんな時もDDR4 3600MHzになります。
Ryzen 5000シリーズなら4000MHzも可能!!
Ryzen 5000シリーズなら4000MHzでもInfinity Fabricが1:1で動作します。
※すべてができるわけではなくメモリ・マザボ・CPUに依存します
多くの方は、3600MHz CL16で十分ですが、マニアなら4000MHzもありです。
4000MHzの4枚は無理っぽいです。
AMD Ryzen 9 5950Xだけ4000MHzは、不安定でした。他の5000シリーズは安定動作しました。
ASUS ROG CROSSHAIR VIII DARK HEROならDDR4 4000MHzに出来ました。
4000MHz Infinity Fabricが1:1で動きました。
4000MHzのメリット
外付けGPUの場合は、1%ほど性能が良くなる。
※体感は出来ない程度
精神的な満足度が大きい★これが4000MHzを選択する重たる理由
4000MHzのデメリット
価格が高い。
⇒ただ、Trident Z Neoにおいて差が小さくなっています。
32GBモデル例では、30,660円⇒34,700円程度
対応できるマザーボードが少ない
⇒私の検証結果だと『ASUS ROG CROSSHAIR VIII DARK HERO』ぐらい
CPU依存とのうわさもある
⇒Ryzen 5 5600Xと5800Xと5900Xで実現。5950Xがダメでした。
Trident Z Neo 4000MHzシリーズについて
Trident Z Neoの4000MHzは、Ryzen 5000シリーズ専用設計のため動くことは確実です。
※CPU・マザボ側の原因により動かない可能性はある
4枚で動くのは3800MHzまで。
16GB (2x8GB) DDR4-4000MHz CL18-22-22-42 1.35V
F4-4000C18D-16GTZN
32GB(2x16GB) DDR4-4000MHz CL18-22-22-42 1.40V
F4-4000C18D-32GTZN
64GB(2x32GB) DDR4-4000MHz CL18-22-22-42 1.40V
F4-4000C18D-64GTZN
32GB(4x8GB) DDR4-3800MHz CL16-19-19-39 1.40V
F4-3800C16Q-32GTZN 47,300円(4/8調査)
2024年も3600MHz CL16で決まり
2020年11月5日からRyzen 5000シリーズが発売となり4000MHzも可能ですが、価格が高く安定動作するかは運もあります。
Ryzen 5000シリーズはCPUの性能向上であり、新しいチップセットはなくメモリも変わりません。メモリは3600MHz CL16を購入すれば安心です。
2022年秋には、Ryzen 第5世代が発売しメモリがDDR5にも対応になります。DDR 5にしてもさほど性能が向上しないため、しばらくはDDR 4も安泰です。
必要なメモリ容量について
メモリは足りないと遅くなりますが、必要以上に入れても速くなる訳ではありません。メモリを多く搭載した場合に費用がかかる以外のデメリットはありませんので少し多めが良いかもしれません。
- 事務作業 8GB以上
- ゲーム 16GB以上
- 高度な画像処理・動画処理32GB以上
必要なメモリ枚数について
メモリは、2枚か4枚になります。
メモリは、4枚よりも2枚の方がオーバークロック耐性が強いです。
メモリは、LEDの場合に4枚の方が見た目が良いです。
定格の場合は、メモリのランクによって速度が遅くなる場合もあります。
※詳しくは後述『メモリのランクは、状況に置いてシングルでないと駄目なことがあります』
3200MHzのメモリについて
Ryzen 第3・4世代のスイートスポットは、3600MHz CL16です。多くの環境で安定して動作します。
定格は3200MHzです。思いのほか定格派の方も多いです。
外付けGPUであれば、3200MHzと3600MHzの性能差は、1%程度です。
※APUだと1割程度の差がでるので要注意
基本情報
愛情込めて製作しました。特にメモリを4枚購入する方は必見です。買ってから間違えただと遅いので!
『Ryzen CPU』、『M.2 NVMe PCI-E Gen4』の調査も実施しました。良かったらご覧ください。
Ryzen Pro 4000GシリーズとA520です。良かったらご覧ください。
Ryzen Pro 4000GシリーズとA520です。良かったらご覧ください。
2つのメモリを徹底的に比較しました。価格が同じくらいであれば、CRUCIAL BALLISTIXの方がデザインが新しいこともあり好きです。CRUCIAL BALLISTIXの方がスッキリとした今どきのデザインで洗練されています。CORSAIRは、今となっては古臭いです。
CRUCIAL BALLISTIXとCORSAIR VENGEANCEの比較
CRUCIAL BALLISTIXには、LEDタイプもあります。最初はイマイチと思ったのですが、目が慣れたら普通になってきた(笑)
『ゲーミングメモリ CRUCIAL BALLISTIX LEDモデル』
最上位グレードの『Crucial Ballistix Max』は最高に良い製品の一つです(デザインと放熱性能が良い。)。DDR4 4000MHz Infinity Fabricを1:1にすることができました。
※すべてができるわけではなくメモリ・マザボ・CPUに依存するとのことです
今後、BIOSをアップデートすることで実現できるかもしれません。12月から「AGESA 1.1.8.0」が配信されるとのことです。「Precision Boost Overdrive 2」にすることでRyzen 9 5900XにおいてCPU計測スコアで2%、同マルチスレッド計測で10%ほど向上が見られるそうです。
参考情報PC Watch『Ryzen 5000 新しい最適化機能で性能をさらに引き上げ』
CPU内蔵GPUとも言えるAPUだと、著しくメモリの周波数とパフォーマンスに影響でますが、外付けGPUだと差が少なくなります。
APUのゲームにおいて、性能と周波数は比例します。しかし、外付けGPUだと差が1/10程度になりました。
詳しくは、『レビュー G.Skill Trident Z Neo F4-3600C16D-32GTZNC』にまとめました。
メモリの選び方
結論から言うと最適なクロックを選ぶこと。
・DDR4 3600MHz CL16 (通常DIMM・ノートパソコンはSODIMM)
APUのゲームだとメモリの周波数依存が大きいため3600MHz(1割性能UP)は必須。できればCL16(APUのゲームだとCL18に比べ1%性能UP)が良いです。
※外付けGPUだとゲームであっても、3200MHzと3600MHzの差は、ゲームであっても1%の差です
※外付けGPUの場合は、CL16とCL18の性能差は、0.1%で誤差レベルになります。差はほとんどないのでDDR4 3600MHz CL18でも良いです。
好きなデザインを選ぶこと
・LEDあり or なし / 色など
安定性重視の方は、定格クロックの3200MHzをお選びください。ほとんどの方は3600MHzも安定動作します。
CL値は、パフォーマンスへの影響は少ない。自己満足度を上げるためにこだわる程度。
APU(内蔵GPU)なら32GBも検討すべし
ゲーミングメモリ Crucial Ballistix SODIMM 32GBを試したところ面白い結果がでました。
16GBから32GBにあげると3.7%もFF14の結果が良くなりました。
対して同じ3200MHzにて CL22 22-22-22-52からCL16 16-18-18-36にしても1%しかFF14の結果が良くなりません。
詳しくは『レビュー ゲーミングメモリ Crucial Ballistix SODIMM 32GB』をご覧ください。
Ryzenの世代について
Ryzen 第3世代と・第4世代なら、3600MHzを購入することになります。オーバークロックが嫌いな方は、3200MHzを購入してください。
第3世代とは
「3600」や「3600X」のことをいいます。3#00 or 3##0X or 3#00XTのことです。#には数値が入ります。
GPU機能を内蔵したCPUのことをAPUといいますが、「4750G」も第3世代です。なぜかAPUだと、1000の位が1つ上になります。Gがついているため内蔵GPUになります。
要注意点は、3200Gです。3#00G系は第2世代になるため、3200MHz CL14が最適です。第2世代だとB550・A520マザーが使えませんので間違って買わないようにしてください。
第4世代とは
5000シリーズが、第4世代です。2020年11月5日に発売します。
最適なクロックについて
繰り返しになりますが、Ryzen 第3世代なら、3600MHz CL16 or CL18を購入することになります。
余談ですが、インテルは以下の通りです。Ryzenよりクロックによる性能差がでないようになっています。
- 第12世代の多くは、DDR4-3600が最適
- 第11世代の多くは、DDR4-3200が最適
- 第10世代のほとんどは、DDR4-2933が最適
- 第9世代のほとんどは、DDR4-2666が最適
Ryzenはクロックが違っても、使えないことはないですが、パフォーマンスが落ちることがあります。クロックによる変化が著しいのがAPUのゲーム類です。
詳しくは、『GPUも激速・単体販売あり!Ryzen 7 PRO 4750G』を参照ください。
3200MHzでもいいような無責任な記事がありましたが、3200MHzから3600MHzにすることでクロックは、1.125倍にアップ。
FF14のスコアは、6615(とても快適)⇒7289(非常に快適)と1.1倍にまでアップしました。
CPUのグレードを一つ上げるぐらいの差が出ます。
3600MHzのCL16とCL18の違いについて
3200MHzと3600MHzは、APUのゲームにて1割の差があり、CPUのグレードを1つ上げるくらいの差がでます。外付けGPUだと1%の差まで維持まります。
では、3600MHzのCL16とCL18ではどのくらいの違いがあるのでしょうか。CL16とCL18は、APUで1%。外付けGPUで0.1%の違いです。1%でも速くなるのであれば嬉しいことも事実です。特に速度が重要になるゲームならなおさらです。
CLは、タイミングと言って、メモリにアクセスする遅延のことです。先頭の数値が使われます。
- タイミングA:16-16-16-32 割高なため非推奨
- タイミングB:16-19-19-39 オススメ
- タイミングC:18-22-22-42 オススメ
AとBは、どちらもCL16と掲載されます。Aの方が若干良いですが体感できる違いはなく、価格差が大きいため、BかCの方が価格に対するバランスが良いです。
お金に糸目をつけない方は、ぜひCL14を購入してください。価格は、2倍ほどになります。
※受注注文が多いようです。後半に製品リンクがあります
最適なデザインについて
CPUクーラー部分のLED有無にあわせてメモリのLED有無を考えると良いです。
LEDありがいいかも
LEDがなしだと寂しいです。CORSAIRさんのLEDなしモデル
無駄な装飾はいらないと思って選びましたが、実際に組み立てると地味すぎてイマイチでした。
LEDランプがあると映えます。G.Skill Trident Z Neoです。
このぐらいはあった方が良いとおもいました。初めてだと、色んな色を組み合わせますが、目がチカチカします。ソフトウェアを使って、同一系統の色にすると良いでしょう。