我が家でもついにリコールが体験できるようになりました。2024年11月23日(日本時間)にWindows Insiderプログラムでプレビュー版がリリースされました。
機能は、一通り使うことができるようになったことが確認できました。しかし、「今日見たピザのホームページを見たい」とやっても検索結果ゼロで録画しても意味をなしません。(苦笑)。2回目のチャレンジにて成功です。
「今日見たピザのホームページを見たい」とAIに問うキーワードが使えました。
Snapdragon X Elite ASUS Vivobook S 15にて検証しました。
ハードウェアの状況について
Copilot+ PCは、AI機能を強化した新世代のWindows PCとして、2024年6月18日に日本国内で発売されました。
初日に登場した1台がSnapdragon X Elite ASUS Vivobook S 15です。ARMアプリがネイティブ対応すれば凄いのですが、ネイティブ対応のアプリは手薄です。NPUのAIの性能は、当時トップの45TOPSです。
次なるCPUとして、2024年8月1日発売のASUS Zenbook S 16 Ryzen AI 9 HX 370です。最強iGPUを搭載しての発売です。50 TOPSです。初代ARM版Copilot+ PCと違って互換性の心配がなく優れたCPU性能でした。
Intelは、2024年9月25日にCore Ultra 9 288Vを搭載したパソコンが発売しました。AMDを超えるiGPU性能です。AMDの50TOPSには劣りますが、48TOPSとトップクラスです。
対してディスクトップ版CPUは出遅れて非対応です。2024年10月25日に発売されたIntel Core Ultra 9 285Kでさえ13TOPSしかなく、Copilot+ PCに必要な40TOPSがありません。
このようにCPUに関しては三つ巴の乱戦状態になっていますが、ソフトウェアは今一歩です。
ソフトウェアの状況について
Copilot+ PCの目玉機能は、以下のとおりです。まだ、これぞNPUってソフトウェアが見当たりません。
1. コクリエイター(Cocreator) ペイントアプリに統合された生成AI機能で、ユーザーが入力したテキストや手描きのラフスケッチを基に、AIが画像を生成します。
2. リコール(Recall) PC上で表示されたコンテンツを定期的にスナップショットとして保存し、後から検索や参照が可能です。 ただし、プライバシー保護の観点から提供が延期され、2024年11月23日(日本時間)にWindows Insiderプログラムでプレビュー版がリリースされました。
3. Windows Studio エフェクト Web会議時に、カメラとマイクの効果を調整する機能です。 Copilot+ PCでは、NPUを活用した高度な効果が追加され、ラグのない快適な使用感を提供します。
4. イメージクリエーター/リスタイル フォトアプリ内で、テキストから画像を生成したり、既存の画像を異なるスタイルに変換したりする機能です。 これらの処理はローカルで行われ、高速かつ制限なく利用できます。
5. ライブキャプション PCの音声出力をリアルタイムで翻訳し、画面上に字幕として表示する機能です。 現時点では英語のみ対応していますが、NPUを活用した高速な翻訳と表示が可能です。
6. 自動スーパー解像度(Auto SR) ゲームプレイ時に、低解像度設定でもNPUが自動的に補完し、高品質な映像を実現する機能です。
これらの機能により、Copilot+ PCはユーザーの生産性や創造性を大幅に向上させることが期待されています。
リコールを使うために
Windowsの「リコール」機能を利用するためには、以下の要件を満たす必要があります。
ハードウェア要件:
- CPU: Snapdragon X または同等のプロセッサ
- NPU: 40 TOPS(テラオペレーション毎秒)以上のニューラルプロセッシングユニット
- メモリ: 最低16GB
- ストレージ: 最低256GBのSSD
以上を満たすPCは、「Copilot+ PC」と呼ばれています。
ソフトウェア要件:
- オペレーティングシステム: Windows 11 バージョン24H2以降
12月から使えるようになるとのこと。時期未定
2024年11月23日(日本時間)からWindows 11 Dev チャンネルで体験可能 - Windows Helloによる生体認証(顔認証、指紋認証)が必要です。PINは駄目でした。
- ストレージの空き容量:少なくとも50GBの空き容量が必要です。
- セキュリティ: デバイス暗号化またはBitLockerが有効である必要があります。
また、リコール機能を利用するには、Windows Helloによる生体認証(顔認証、指紋認証、またはPIN)が必要です。
以上の要件を満たす必要があり、Windows リコール機能を体験するハードルはとても高いです。
満たしていれば自動的につかえるようになります。
使いたい時は、リコールアイコンをクリックします。
ブラウザをドラックしても使うことができます。