いよいよ7月31日にLogi Bolt USB-C レシーバーが発売します。よくある質問としてLOGI BOLTを使わなくてもBluetooth接続でいいんじゃない?って言う素朴なお客様の疑問です。
Bluetooth接続がNGで、LOGI BOLTが必須とされる理由は、以下の通りです。
- セキュリティが強固
- 安定性して接続できる
- 遅延の少なさ
- 業務用途における制約回避
- Bluetooth接続だとトラブル時、OS初期設定時およびBIOS画面では使えない
- 4台以上の機器(Windows、Mac、タブレット、スマホ)と接続するときの煩雑さ回避
尚、M系MacのBluetoothセキュリティは、「Secure Simple Pairing(SSP) に基づく楕円曲線 Diffie‑Hellman による鍵交換」および「FIPS対応 AES-CCM 暗号化 と HMAC‑SHA256 による通信保護」により高水準のセキュリティ機能を搭載しています。
対して、ロジクールのLogi Bolt は BLE 4.2/5.0ベースですが、さらなるセキュリティ強化が行われています。
1. BluetoothがNGな理由
- セキュリティ要件
一部の企業や官公庁などでは、Bluetooth機器がセキュリティ上のリスクとして「使用禁止」や「厳しい制限」を課されることがあります。Bluetoothは電波を用いた一般的な通信規格ですが、ペアリング時の脆弱性や共通規格ゆえのリスクが指摘されています。そのため、高いセキュリティ要件が求められる場所ではBluetoothは利用できません。 - 接続の不安定さ・干渉問題
オフィス等、多くの無線機器が混在する環境では、Bluetooth接続が不安定になりやすく、接続切れや遅延が発生しやすくなる場合があります。 - OS起動前やBIOS画面で使えないケース
Bluetooth機器は、OSが起動してBluetoothドライバが動作していないと基本的に利用できません。たとえば、BIOS/UEFI画面でパスワード入力が必要な状況やインストール作業時には使えなくなります。 - 4台以上の機器(Windows、Mac、タブレット、スマホ)と接続するときの煩雑さ回避
ロジクールの中から上位グレードのキーボードとマウスは、最大で3台まで接続できます。接続はLogi BoltかBluetoothが選択可能です。もし、Bluetoothにすると、4台目の機器との接続はペアリングのし直しになります。また、解除した機器に最接続するときもペアリング接続しなおすことになり煩雑です。
もし、Logi Bolt接続なら3台目の機器にささっているLogi Boltレシーバーを4台目に差し替えるだけです。再度3台目を使うときも同様にレシーバーを4台目から3台目に戻すだけで良いので楽です。
私のように機器の検証をする仕事だと10台以上の機器と頻繁に差し替えます。Bluetoothだと正直無理な作業です。ミニPCでキーボードもマウスも使えない状況からのペアリングはとても煩雑なので、Logi Boltが必須になります。
2. LOGI BOLTが必須な理由
- USBレシーバーによる高いセキュリティと独自暗号化通信
LOGI BOLTはBluetooth Low Energy(LE)をベースにしつつ、ロジクール独自のプロトコルで強化されています。これにより通常のBluetoothよりも強固な暗号化(Security Mode 1/Level 4など)が可能。業務用として十分な水準のセキュリティで、Bluetoothが禁止される現場でも導入可能です。
また、Bluetooth接続だとBluetooth Low Energy(LE)の対応の有無。強固な暗号化(Security Mode 1/Level 4)などは接続先のPCのスペックに依存します。LOGI BOLTレシーバーを使えば、そんな心配もありません。 - 安定した接続性・低遅延・高ノイズ耐性
独自の通信方式と高出力による電波、さらに周波数ホッピングによって、無線環境が混雑していても安定した接続が可能。さらに遅延もBluetooth比で約60%減少しており、作業効率にも優れます。 - BIOS/UEFI・OSインストール時にも使える
LOGI BOLTレシーバーはPCに挿すだけでHID(ヒューマン・インターフェース・デバイス)として認識されるため、OS起動前やOS未インストール環境、またはBIOSでの操作も問題ありません。これはBluetoothにはできません。余談ですが、macOSは、インストール時からBluetoothが可能です。 - ペアリングの柔軟性&一元管理による安心感
ドングルにペアリング情報が保存されるため、接続設定が流出しにくく、安全に機器管理ができます。また最大6台まで同時登録が可能です。
3. まとめ
- Bluetooth機器は「セキュリティ要件」「OS前の利用」「接続安定性」の課題で業務や特定用途ではNG。4台以上の接続で著しく作業効率が低下します。デスクトップPCなどのペアリングも煩雑です。
- LOGI BOLTは独自暗号化+安定した高速通信+OSを問わない即時利用が魅力で、Bluetooth禁止環境にも強く、4台以上の機器があっても煩雑さはありません。
ネットワークセキュリティや機密保持、作業効率を最重視する現場では「LOGI BOLT必須」となる理由が明確です。