AMD Ryzen X3Dシリーズ(特にRyzen 7000X3Dや9000X3Dなど)で「GLOBAL C-STATE CONTROL」をBIOS設定で「Auto」から「Enabled(有効)」に変更すると、ゲーム中のパフォーマンスが大幅に改善されるケースが報告されています。
私もRyzen 9 9950X3Dを使っているため、早速変更します。
背景と理由
- C-StateはCPUの省電力機能で、アイドル時にコアの一部機能をスリープ状態にし、消費電力や発熱を抑える役割を持ちます。
- 多くのマザーボードでは「Auto」がデフォルトですが、Ryzen X3Dシリーズの一部モデルでは「Auto」設定時にC-Stateが正しく動作せず、ゲーミング時にスタッタリング(プチフリ)や遅延が発生することがあります。
- 明示的に「Enabled」にすることでC-Stateが期待通りに動作し、スタッタリングや遅延が解消し、フレームレートが安定する報告が多数あります。
実際の設定方法
- BIOSに入り、「Advanced CPU Settings」や「CPU Configuration」などの項目から「Global C-State Control」を「Enabled」に変更します。
注意点
- ゲーミング時の体感的な改善が主であり、AIDA64などのベンチマークでは特に変化がありません。
- 省電力機能を積極的に使うため、消費電力や発熱が若干増加する可能性がありますが、通常の使用で大きなデメリットは報告されていません。
まとめ
X3DシリーズCPUでゲーム中のプチフリやパフォーマンス低下に悩んでいる場合、「GLOBAL C-STATE CONTROL」を「Auto」から「Enabled」に変更することで、劇的な改善が期待できます。特にRyzen 9 7950X3Dや9950X3Dなど、3D V-Cacheを片側にしか搭載しないモデルで効果が大きいとされています。