執筆者:山崎信悟 2001年からマイクロソフト認定トレーナーとして活動。パソコン自作歴30年以上。元プログラマー。元大規模ネットワークエンジニア。
ロジクールからトラックボールの以下の新モデルが登場しました。
- MX ERGO S
- ERGO M575SP
定番モデルであるM575とMX ERGOのリニューアルモデルであるため、トラックボール派の方には必須のデバイスです。また、これからトラックボールデビューしたい方にも最適です。
左がMX ERGO S。右がERGO M575SPです。
MX ERGO Sは、トラックボールのすぐ右手前に小さなボタンがあります。トラックボールの速度を2段階に切り替えることができます。もちろん別の機能を割り当てることもできます。
トラックボールは、小さな動きが苦手なので、下のグレードの場合は、どこかに同じ機能を割り当てた方がいいですね!
大きさは、ほぼ同じです。
MX ERGO Sは、角度の調整が出来ます。個人的には、↑の角度で満足なので不要です。ただ、試せるメリット大きくデメリットはないので嬉しい機能です。違った角度を試したい方は多いハズ。↓の方が手首の角度はより自然になります。
価格と発売日と色について
MX ERGO Sにつきましては7年ぶりのリニューアルです。ロングライフです。古いモデルがバーゲンセールになると思ったらほぼ同じ価格です。
発売日 | 定価 | Amazon価格 | |
---|---|---|---|
MX ERGO S(MXTB2d) | 2024年9月24日 | 19,580円 | 17,800円 |
MX ERGO S | 2024年9月24日 | 19,580円 | 17,800円 |
ERGO M575SP | 2024年9月19日 | 8,470円 | 7,700円 |
MX ERGO | 2017年9月22日 | 14,080円 | 17,500円 |
ERGO M575S(ブラック) | 2020年11月26日 | 6,160円 | 7,400円 |
ERGO M575 | 2020年11月26日 | 6,160円 | 7,400円 |
色の種類(保証期間が色で違う)
ブラックは、Amazonなどの特定販路向です。なぜか保証は1年間です。ほかにグラファイトとオフホワイトがあり2年保証です。通常はグラファイトかホワイトで良いでしょう。
MX ERGO S (MXTB2d) ブラック 保証1年
MX ERGO S グラファイト 保証2年
MX ERGO グラファイト 保証2年
ERGO M575S ブラック 保証はなぜか1年
ERGO M575SPd ブラック 特定販路向
ERGO M575SPオフホワイト (OW)/グラファイト(GR)
ERGO M575オフホワイト (OW)/グラファイト(GR)
違いについて
前モデルでも「Logi Options+」には対応していました。「Logi Options」は過去のアプリケーションです。
違いは、以下の4点です。
左右ボタンの静穏化
見た目は、前モデルと同じですが、クリック音は少なく今どきのロジクールの静穏マウスと同じです。
Unifying⇒Logi Bolt
ロジクール製品は、UnifyingからLogi Boltに置き換えられており、これから買うならLogi Bolt一択です。メリットは文末の通り。今更Unifyingを買うとレシーバーが2つになりやすくイマイチです。
MX ERGO S(Micro USBからUSB Type-C)
MX ERGOの充電端子は、絶滅器具種のMicro USBです。充電するときに使います。新モデルはUSB Type-Cです。
精密ボタン + ホイールで横スクロール
MX ERGOにも精密ボタンがありますが、試しても出来なかったです。MX ERGO Sだけの機能です。ホイールを左右にしても横スクロールできますが、「精密ボタン + ホイール」の横スクロールに比べると劣ります。
今どきのロジクールさんは、変わらなさすぎです。MX Master 3sと同じMagSpeed電磁気スクロールホイールにして欲しいです。3台まで接続できるようになって欲しいです。妥協はしてほしくないです!
トラックボールのメリット
以下のメリットがあるため誰もが使って欲しいデバイスです。
1. 省スペース
トラックボールは本体が固定されているため、マウスのように動かすための広いスペースが必要ありません。小さなデスクや限られた作業スペースでも快適に使用できます。
2. 手首や腕の疲労軽減
一般的なマウスと比べて、手首や腕を動かす必要がないため、長時間の使用でも手や腕にかかる負担が少なくなります。腱鞘炎などの予防にもつながるため、快適なエルゴノミクスデザインを求める方におすすめです。
3. 正確な操作が可能
トラックボールは、親指や指先でボールを回すことでカーソルを操作します。これにより細かい操作がしやすく、特にデザインやCAD、ビデオ編集など精密な操作が必要な作業に適しています。
4. 汚れや表面の影響を受けにくい
マウスとは異なり、トラックボールは直接ボールを回して操作するため、デスクの表面がガタガタしている場合でも影響を受けません。また、汚れがボール内部に溜まりにくく、メンテナンスも簡単です。
5. 操作音が静か
マウスを動かすときのようにカチカチ音がしないため、静音性が求められる環境にも適しています。
ロジクール製品を選ぶ理由
競合他社からもトラックボールが出ていますが、私は以下の理由によりロジクール製品を使っています。Logi BoltとLogi Options+はロジクール限定の機能ですが、私にとって必要不可欠です。
Logi Boltのメリット
- 高いセキュリティ: Logi Boltは、Bluetooth Low Energyのセキュリティモード1、レベル4(FIPSモード)に準拠しており、デバイス間の通信を強力に暗号化します。
- 優れた接続安定性: 混雑したワイヤレス環境でも、効率的な周波数ホッピングにより、安定した接続を維持します。
- 低遅延: 従来の無線技術と比較して、遅延を最大1/8にまで低減し、迅速な応答性を提供します。
- マルチOS対応: Windows、macOS、Linux、Chrome OS、Android、iOS、iPadOSなど、幅広いオペレーティングシステムで動作します。
- プラグ&プレイの利便性: デバイスは工場出荷時にLogi Bolt USBレシーバーとペアリングされており、セットアップが簡単です。
- 複数デバイスの接続: 1つのLogi Bolt USBレシーバーで、最大6台の対応デバイスを接続できます。
これらの特長により、Logi Boltは高いセキュリティと信頼性を求めるビジネス環境や、安定したワイヤレス接続が必要なユーザーに適しています。
Logi Options+のメリット
Logi Options+は、ロジクール製のマウスやキーボードをカスタマイズし、ユーザーの生産性と快適性を向上させるための次世代アプリケーションです。主なメリットは以下のとおりです。
- 直感的なユーザーインターフェース: 従来のLogicool Optionsと比較して、より使いやすく洗練されたデザインを採用しており、設定やカスタマイズが容易です。
- デバイスの高度なカスタマイズ: マウスやキーボードのボタンやキーに、ユーザーの好みに合わせた機能やショートカットを割り当てることができます。
- アプリケーションごとの設定: 特定のアプリケーションに対して、独自のボタン配置や機能を設定でき、作業効率を向上させます。 Useful Ti
- Smart Actions機能: 複数の操作を一つのボタンやキーにまとめて登録できるマクロ機能で、反復的な作業を自動化し、時間を節約できます。
- Flow機能のサポート: 複数のコンピュータ間でマウスやキーボードをシームレスに切り替え、テキストやファイルのコピー&ペーストも可能です。
- デバイスのステータス通知: バッテリー残量やCaps Lockの状態など、デバイスのステータスをリアルタイムで確認できます。
- 設定のバックアップと同期: Logi Options+にアカウントを作成することで、設定をクラウドにバックアップし、複数のデバイス間で同期できます。
これらの機能により、Logi Options+はユーザーの作業環境を最適化し、生産性を高める強力なツールとなっています。
トラックボールは一度体験すべき
トラックボールは、好みが分かれる製品ですが、誰もが一度は体験すべきデバイスです。トラックボールを使っている方は、多くはないですが愛する人がいます。
マウスと違って場所を必要とせず、親指だけでカーソルを動かすことができます。
私はマウス派です。ただ、タッチパッドと一緒で誰もが経験すべきデバイスと言えます。
MX ERGO Sは、2024年9月24日に発売した製品です。17,800円もします。
MRGO M575SPは2024年9月19日と新しいです。7,700円と上位モデルの半額未満です。複数の機器で使わないならありです。