Windows 11 Insider Preview Build 28000(Canaryチャンネル)リリースのお知らせ
Microsoftは2025年11月8日、Windows Insider ProgramのCanaryチャンネル向けに新たなビルド「Windows 11 Insider Preview Build 28000」をリリースしました。このビルドはプラットフォームの基盤強化を主眼に置いた更新で、大きな新機能追加は含まれていませんが、今後の新機能展開に向けた準備的な内容となっています。

バージョニングの変更と意義
- このビルドから、「設定」>「システム」>「バージョン情報」やwinverコマンドで表示されるWindows 11のバージョンが「26H1」となります。
- ただし、26H1は前バージョン「25H2」の機能アップデートではなく、特定のシリコン(おそらくSnapdragon Xなど)への対応を目的としたプラットフォーム変更のみを含むため、一般ユーザー向けの機能追加はありません。
- Windows 11の新機能は引き続き25H2にて開発、リリースが行われる予定で、年に1回、主に後半に機能アップデートを提供していきます。
改善点と修正内容
- ライブキャプションが一部Insiderでクラッシュする問題を修正しました。
- Outlookログイン時に表示される資格情報入力ウィンドウにアクセスできない問題を解消しました。
既知の問題
- 新しいスタートメニューで、ユーザーが予期せずメニューがスクロールしてトップに戻ってしまう現象があります。
- 一部のInsiderでスリープやシャットダウンが正しく動作しないとの報告があり、現在調査中です。
Canaryチャンネルの特徴と注意点
- CanaryチャンネルはWindows Insider Programの中でも最も早期のプラットフォーム変化を含み、不安定で実験的なビルドが提供されます。
- 新たな機能や改善がDevやBetaチャンネルよりも先に出る場合もありますが、多くは基盤改良が中心であり、一部機能は将来の正式リリースに至らない場合もあります。
- Canaryチャンネルから別のチャンネルへ切り替える場合、Windows 11のクリーンインストールが必要です。
このBuild 28000は、Insiderユーザーに対して最新プラットフォーム対応を早期に体験してもらうためのものであり、大規模な機能追加ではないことがポイントです。今後の正式なWindows 11機能アップデートは引き続き25H2にて進められます。Insider参加者は、安定性よりも先進的な試験環境としての位置づけを理解しつつ、フィードバックを提供することが推奨されています。
以上がWindows 11 Insider Preview Build 28000(Canaryチャンネル)リリースの概要です。詳細はMicrosoft公式ブログにて確認可能です。
Announcing Windows 11 Insider Preview Build 28000 (Canary Channel)