RTX 5090 / 5080 / 5070 TiにおいてROP(Render Output Unit = レンダリング出力ユニット)の数が本来より減少しているという製造上の問題が報告されています。
NVIDIAはこの製造上の異常を修正済みであり、影響を受けたユーザーは購入元のボードメーカーに連絡することで交換対応を受けることができます。
発生率は、0.5%未満で性能が4%~11%ほど低下します。
型番 | 正常な場合 | 異常な場合 |
---|---|---|
RTX 5090 | 176基 | 168基 |
RTX 5080 | 112基 | 104基 |
RTX 5070 Ti | 96個 | 88個 |
ROP数確認方法
ROP(Render Output Unit)数を確認するには、以下の手順を実行してください。
- GPU-Zをダウンロード・インストール
『TechPowerUp』が提供する「GPU-Z」という無料のGPU情報・モニタリングツールを使用します。公式サイトからダウンロードします。 - GPU-Zを起動
GPU-Zを開き、グラフィックスカードの詳細情報が表示される画面に移動します。 - ROP数を確認
「Graphics Card」タブでROP数が表示されます。この数値を、各モデルの正常なROP数と照らし合わせます。- RTX 5090: 正常値 176 ROPs
- RTX 5080: 正常値 112 ROPs
- RTX 5070 Ti: 正常値 96 ROPs

- ドライバのインストール状態を確認
正確なROP数を確認するには、GeForceドライバがインストールされている必要があります。ドライバ未インストールの場合、仕様上の数値しか表示されません。 - 証拠の保存
問題がある場合はスクリーンショットを撮影し、証拠として保存します。
問題が発覚した場合の対応
- ドライバ再インストール: DDU(Display Driver Uninstaller)で現在のドライバを完全に削除し、新しいドライバをインストールします。
『DDU(Display Driver Uninstaller)の使用方法』ご覧ください。 - 再度確認: 再インストール後に再度GPU-ZでROP数を確認します。
- 交換手続き開始: 問題が解決しない場合は、製品メーカーや販売店に連絡してRMA(返品交換)手続きを進めます。
これらの手順で正確なROP数を確認し、不具合があれば適切に対応してください。