2025年10月14日(日本時間15日)、Microsoftは「Windows 11 Version 24H2/25H2」向けのセキュリティ累積更新プログラム「KB5066835」を公開しました。本アップデートは毎月恒例の「パッチチューズデー」として配信され、OS品質・セキュリティを向上させるための重要な内容を含んでいます。

認知の不具合
ローカル開発環境(localhost/IIS/HTTP2)での接続不能
- 更新後、ローカルホスト (127.0.0.1) を使った開発用 Web アプリ(IIS や IIS Express)で「接続できない」「 ERR_CONNECTION_RESET」「 ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR」などのエラーが出るとの報告あり。
Stack Overflow - 例:StackOverflow の質問で、「KB5066835 をインストールしてから localhost アプリケーションが動かなくなった。アンインストールすると動くようになった」というもの。
- 開発者ブログ・技術メディアでも「IIS と localhost が使えない」「HTTP.sys に起因する可能性」との分析あり。
ファイルプレビュー/エクスプローラーでの動作不具合
- 例えば、Office/PDF のファイルをエクスプローラーでプレビューする際、動作が停止する・プレビューできないという報告。
- Reddit 等でも「更新後プレビュー機能が使えなくなった」「アンインストールで直った」というユーザーコメントあり。
更新のインストール失敗・エラーコード発生
- 「0x80240069」「0x800700c1」等のエラーコードを伴って更新がインストールできないという報告あり。
- 特定環境下でダウンロード・インストールに失敗し、ループ状態になるケースも。
回復オプション(WinRE)USBキーボード・USBマウスの入力が反応しない
この更新を適用後、 回復オプション(WinRE)※例:「トラブルシューティング」→「PC を初期状態に戻す/詳細オプション」など) で USBキーボード・USBマウスの入力が反応しない と報告されています。
回復画面自体は表示される(起動はする)が、マウスカーソルが出なかったり、キーボードでの操作ができず、選択肢を選べないため「進めない」状態になるケースがあります。
影響を受ける環境:Windows 11 バージョン 24H2/25H2 の更新後 OS ビルド「26100.6899/26200.6899」など。公式に「OS Build 26100.6899 (KB5066835)」として報告されています。
KB5066835アップデート内容
- セキュリティ強化: OSの主要な脆弱性を修正。
- デュアルモニター通知の改善: セカンダリディスプレイで通知センターが正しく表示されるようになり、マルチモニター環境の使い勝手が向上しました。
- ハードウェアインジケータの表示位置: 音量や明るさ等のインジケータポップアップを画面中央以外にも表示できるようになり、動画視聴時などで邪魔にならなくなります。
- AIアクション追加: ファイルエクスプローラーにAI画像編集(背景ぼかし・オブジェクト消去等)のショートカットが追加。
- Chromium系ブラウザ: 印刷プレビューのフリーズを修正。
- ゲームパッドのみログイン問題: サインイン時、ゲームパッドのみ利用した場合、アプリやゲームが反応しない現象を修正。
- WinRM・PowerShell: リモート管理ツールのコマンドタイムアウト(10分)問題を解消。
- Windows Hello: USB赤外線カメラ利用時の顔認証セットアップエラー修正。
- Faxモデムドライバ削除: ltmdm64.sys依存のFAXモデムは使用不可になります。
既知の不具合
- 一部環境では動画再生(DRMコンテンツ/ゲーム)の真っ赤な画面表示バグが未修正のまま残っています。
適用方法と運用注意
- Windows Updateで自動配信され、手動でMicrosoft Update Catalogから入手可能。
- インストールが進まない/失敗するときは、システム再起動や一時ファイルクリアなどの対策が推奨されます。
まとめと推奨
- KB5066835は必須のセキュリティ&品質向上アップデートです。
- 長年のユーザー要望による利便性向上が多数盛り込まれており、マルチモニターやAI活用、印刷・認証系トラブルも改善。
- OSビルドは Version 25H2で「26200.6899」、24H2で「26100.6899」に更新されます。
最新の安全性・快適さを維持するため、速やかな適用がおすすめです。