2025年10月14日(日本時間15日)、Microsoftは「Windows 11 Version 24H2/25H2」向けのセキュリティ累積更新プログラム「KB5066835」を公開しました。本アップデートは毎月恒例の「パッチチューズデー」として配信され、OS品質・セキュリティを向上させるための重要な内容を含んでいます。

KB5066835アップデート内容
- セキュリティ強化: OSの主要な脆弱性を修正。
- デュアルモニター通知の改善: セカンダリディスプレイで通知センターが正しく表示されるようになり、マルチモニター環境の使い勝手が向上しました。
- ハードウェアインジケータの表示位置: 音量や明るさ等のインジケータポップアップを画面中央以外にも表示できるようになり、動画視聴時などで邪魔にならなくなります。
- AIアクション追加: ファイルエクスプローラーにAI画像編集(背景ぼかし・オブジェクト消去等)のショートカットが追加。
- Chromium系ブラウザ: 印刷プレビューのフリーズを修正。
- ゲームパッドのみログイン問題: サインイン時、ゲームパッドのみ利用した場合、アプリやゲームが反応しない現象を修正。
- WinRM・PowerShell: リモート管理ツールのコマンドタイムアウト(10分)問題を解消。
- Windows Hello: USB赤外線カメラ利用時の顔認証セットアップエラー修正。
- Faxモデムドライバ削除: ltmdm64.sys依存のFAXモデムは使用不可になります。
既知の不具合
- 一部環境では動画再生(DRMコンテンツ/ゲーム)の真っ赤な画面表示バグが未修正のまま残っています。
適用方法と運用注意
- Windows Updateで自動配信され、手動でMicrosoft Update Catalogから入手可能。
- インストールが進まない/失敗するときは、システム再起動や一時ファイルクリアなどの対策が推奨されます。
まとめと推奨
- KB5066835は必須のセキュリティ&品質向上アップデートです。
- 長年のユーザー要望による利便性向上が多数盛り込まれており、マルチモニターやAI活用、印刷・認証系トラブルも改善。
- OSビルドは Version 25H2で「26200.6899」、24H2で「26100.6899」に更新されます。
最新の安全性・快適さを維持するため、速やかな適用がおすすめです。