執筆者:山崎信悟 2001年からマイクロソフト認定トレーナーとして活動。パソコン自作歴30年以上。元プログラマー。元大規模ネットワークエンジニア。
GEEKOM Mini Air12 Liteが発売しましたのでレビューします。ビジネス用PCのGEEKOM Mini Air12が、質感がそのままにお手頃価格になったものです。企業で必須ともいえるWindows 11 Proモデルで2万円台に収まっています。
他のPCにはないメリットとしてVESAマウントした際にも、手軽に電源ボタンを増設できる点です。また、電源ケーブルが抜けない工夫がされていたりとビジネス用途に最適なつくりになっています。
モニター裏に本体を設置している例です。
GEEKOM Mini Air12とGEEKOM Mini Air12 Liteの主な違いは、以下の通りです。
| 項目 | GEEKOM Mini Air12 | GEEKOM Mini Air12 Lite |
|---|---|---|
| CPU | 第12世代 Intel N100 | 第12世代 Intel N100 |
| メモリ | 16GB DDR5-4800 最大16GBまで拡張可能 私のヤツは5600MHzだった | 8GB DDR4-3200 最大16GBまで拡張可能 |
| ストレージ | 512GB M.2 SSD PCI 3.0 × 4 最大1TBまで拡張可能 | 256GB M.2 SSD SATAタイプ 最大1TBまで拡張可能 |
| 映像出力ポート | USB-C（DP 1.4 Altモード対応）HDMI 2.0、Mini DisplayPort 1.4 | HDMI 2.0 DisplayPort 1.4 |
| USBポート | USB 3.2 Gen 2 Type-C （データ専用）×1 USB 3.2 Gen 2 Type-A×3 | USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 USB 3.2 Gen 1 Type-A×2 USB 2.0 Type-A×2 |
| その他のポート | SDカードリーダー 3.5mmヘッドフォンジャック RJ-45（1Gbps） | 9ピンフロントパネルヘッダー 3.5mmマイクジャック 3.5mmヘッドフォンジャック RJ-45（1Gbps） |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 変更不可 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1 Wi-Fi 7等に変更可能 |
| サイズ（mm） | 117 x 112 x 34.2 | 135.5 x 115.5 x 34.5 |
| 重量 | 約499g | 約376g |
| OS | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro |
| 価格 | 39,990円(税込) 4,000円OFFクーポン有 | 約29,990円(税込) AL2Fで4% OFF |
| その他 | 電源アダプターのコードが誤って抜けるのを防止する仕組みあり |
Mini Air12 Liteはコストパフォーマンスに優れ、業務用途や一般的な使用に適したモデルとなっています。対してMini Air12は高性能なメモリとストレージと豊富なポートを備え、より多様な用途に適しています。
CPU性能
N100の性能がきちんと発揮出来ています。Intel Core i5-8250Uと同等クラスのスコアです。TDP 6Wのこともあり静穏性も高いです。
メモリについて
メモリは、DDR4 3,200MHz 8GBです。この価格クラスなら致し方ないところです。CPUの制約により1枚しかつかえません。
簡単にDDR4 3,200MHz 16GBにすることが出来ました。AmazonでDDR 4 3200MHz Crucialが5,292円で売っています。
SSDについて
メーカーは、Wodposit SSD 256GBです。SATAタイプです。この筐体のクオリティでこの価格なら安すぎるくらいです。
速度は、妥当な所です。個人的に3,200MHz以上になれているので、もっさりに感じます。
NVMeタイプも使える確認しました。しっかりPCIe 3.0 × 4が使えます。
速くなりました。5,000円前後で買えるので、必要に応じて変えるのもありです。
ゲーム性能について
GEEKOM Mini Air12の1719に対して、さらに低いです。メモリを増やせばすごく上がるはず。
拡張性も高い
以下のように簡単にカスタマイズが出来ました。余った部品があったり購入することで手軽にできます。Wi-Fi 5からWi-Fi 7に変更してもインターネットがボトルネックなり480Mbps⇒500Mbpsと誤差レベルの違いしかありませんでした。
- DDR4-3200 8GB⇒16GB
- SSD SATA 256GB⇒NVMe PCI 3.0 × 4 500GB
- Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1⇒Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に変更することも簡単にできました。
まとめ:省電力で拡張性も高い
SSDがSATAタイプのため、キビキビと事務作業をするよりも、工場などの端末として安定性が必要とされる業務に利用するには最適です。また電源ボタンを別の位置に配置できるのもユニークな試みです。
必要に応じてメモリ・SSD・Wi-Fiも変更ができるので、よりサクサクな動作にしたい場合にはSSDを変えるなど様々な用途に合わせたPC構成の変更が可能です。
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関連情報:VESAマウントの際に電源ボタンを拡張することも出来る
モニターの背面に設置するとことも出来ます。VESAマウントで固定すると電源を入れにくい欠点がありますが、簡単に解決できます。
