日本時間2025年10月9日にWindows 11 Insider Preview Build 27965 (Canary)が提供開始されました。私の環境でも試してみました。

ただ、抽選アップデートが原因なのか新しいスタートメニューを確認することは出来ませんでした。
Windows 11 Insider Preview Build 27965 (Canary) の新機能・変更点まとめ
Windows 11 Insider Preview Build 27965(Canary Channel)は、スタートメニュー刷新をはじめ多数の変更が含まれています。主な新機能や変更点、既知の不具合について解説します。
新しいスタートメニューが登場
今回のビルドで最も注目されるのは、スタートメニューの大幅な刷新です。アプリ一覧が「すべて」セクションとしてトップレベルに表示され、アプリへのアクセスが格段に簡単になりました。加えて2つの新たな表示方法も搭載されています。

- カテゴリビュー:自動でアプリがカテゴリごとに分類され、よく使うカテゴリやアプリが上部に表示されます(各カテゴリ最低3つ以上のアプリがある場合)。
- グリッドビュー:アルファベット順で一覧され、従来のリストビューよりも横方向の視認性が向上しています。
この「すべて」内の表示方法は、ユーザーが最後に選んだものを記憶し次回以降も同じ表示で閲覧が可能です。

スタートメニューの拡大・セクションの自動調整
スタートメニューは画面サイズに応じて自動で拡大されるようになり、大型ディスプレイではデフォルトでより多くのアプリやファイルが表示されます。
- 大きな端末:ピン留めアプリ8列、推奨項目6件、カテゴリ4列で表示
- 小型端末:ピン留めアプリ6列、推奨項目4件、カテゴリ3列で表示
各セクションもピン留めの数や推奨項目の有無に合わせて自動調整。推奨項目を非表示にする設定が追加され、不要な場合はさらに多くのアプリ一覧を表示できます。

スタート内のセクションもレスポンシブに対応しており、ピン留めしたセクションやおすすめのセクションの表示範囲を調整できます。ピン留めしたセクションが少ない場合は、ピン留めしたセクションが1行に縮小され、他のセクションがスライドアップします。おすすめを表示したくない場合は、[設定] > [個人用設定] > [スタート] で、「最近追加したアプリを表示する」、「スタートにおすすめのファイルを表示する」、「閲覧履歴からWebサイトを表示する」、「ヒントのおすすめを表示する」のトグルをオフにしてください。おすすめのアプリがない場合は、セクションが折りたたまれ、インストール済みのアプリをより多く表示できます。

私の環境で確認をしたところ、「Show websites from your browsing history」(閲覧履歴からウェブサイトを表示する)がないです。

Phone Linkとの連携強化
スタートメニュー内の新しい携帯端末ボタンにより、モバイルデバイスのコンテンツを簡単に展開・折りたたみできます。AndroidとiOSでのクロスデバイス機能がほぼ全地域で利用可能となり、今後2025年内には欧州経済領域にも順次拡大予定です。
その他の全体的な変更点
- .NET Framework 3.5はオンデマンド機能から除外され、スタンドアロンインストーラーだけの提供へ。レガシーアプリ利用時は注意が必要です。
- コマンドライン用テキストエディタ「edit」が標準搭載され、ターミナル上で直接テキスト編集が可能になりました。
- タスクバーの自動非表示不具合や、ビデオ再生時の赤味現象・著作権保護再生トラブル等を修正。
既知の不具合リスト
- ファイルのネットワークドライブ転送でファイルエクスプローラーがクラッシュする
- 設定>システム>記憶域を開くと設定アプリがクラッシュ
- ロック画面でメディアコントロールが表示されない場合あり
- 一部マシンでスリープ・シャットダウンが正常に動作しない報告
Canary Channelの位置付けと注意点
Canary Channelのビルドは開発サイクルの初期段階で最新の変更が適用されており、今後の正式リリースと一致するものではありません。機能は予告なく削除・変更される場合があり、安定した環境への戻しにはクリーンインストールが必要となる点も留意が必要です。
以上がBuild 27965の主なポイントです。最新機能の感想やフィードバックは「フィードバック Hub」から投稿することが推奨されています。
【参考】Windowsブログ公式:Announcing Windows 11 Insider Preview Build 27965 (Canary Channel)blogs.windows