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レビュー Windows 25H2に対応したRufus 4.10 BETA登場

Rufus 4.10 BETAは、Windows用USBブートメディア作成ツールの最新ベータ版であり、Windows 11 25H2への対応やISO保存機能の追加など多くの新機能・改善点が盛り込まれています。

様々な機能を検証しました。

  • ISOファイルでは起動ができない。(不具合か仕様か?)
    このため仮想環境でISOファイルからインストールできない
  • ISOファイルから25H2への無条件アップグレードが出来ました。
  • USBメモリからの起動で25H2の無条件インストールが出来ました。
  • (当然ですが)ダウンロード機能では25H2のISOファイルがダウンロードできない
    ※25H2の一般提供待ち

主な新機能・アップデート

  • Windows 11 25H2対応
    Microsoft公式の「Windows 11 25H2 ISO」に対応したことで、最新OSのブートメディア作成が可能になりました。企業ユーザーやIT管理者もCA 2023準拠のインストールメディアを簡単に作成でき、コンプライアンス要件を満たした環境構築がよりスムーズになりました。
  • ISO保存機能の追加
    既存のドライブをISOファイルとして保存できる新機能が加わりました。UDF形式限定ですが、ブート可能ドライブやデータドライブの構造をそのまま保持し、サードパーティツールを使わずにアーカイブ作業が可能となります。
    ※私が勝手にISOファイルが作れるのであればUSBメモリが不要になると期待したのですが、USBメモリに入っている内容をISOファイルにするため従来通りUSBメモリが必要です。
  • ダークモード対応
    長時間作業でも目の負荷を軽減できるダークテーマがユーザーインターフェースに追加され、現代的な使い心地となりました。

ダークモードを見せたくてキャプチャーしたのですが、文字列が黒つぶれしています。完成度は低い。

まだ、翻訳がされていませんが、以下のようにWindows CA 2023のオプションを指定できます。

「Windows CA 2023」とは

「Windows CA 2023」とは、正確には「Windows UEFI CA 2023」証明書を指し、MicrosoftがSecure Bootの強化のために新たに導入したセキュリティ証明書です。

Windows UEFI CA 2023の概要

  • Windows UEFI CA 2023は、Windowsの起動時のブートマネージャーの安全性を高めるために設計された新しい証明書です。
  • この証明書は、BlackLotusなど悪質なブートキットによる脅威に対抗し、脆弱な(旧式の)ブートマネージャーを排除し、Secure Bootの保護機能を強化します。

適用と影響

  • 2024年~2026年にかけて、Windowsの更新プログラムにより、多くのPCのUEFI Secure Bootデータベース(DB)へ自動的に展開されます。
  • 2026年には旧証明書(Microsoft Production PCA 2011など)が有効期限切れとなるため、新証明書に対応していないブートマネージャーやメディアはSecure Boot環境下で利用不可となる可能性があります。
  • 新証明書に対応したブートメディア作成用のPowerShellスクリプトも公開されており、管理者やユーザーは事前に更新・準備することが推奨されています。

ユーザーが注意すべきポイント

  • Windows 10/11の通常のPC(家庭用・教育用・業務用)は、Windows Updateによる自動対応が基本なので特別な操作は不要ですが、一部環境(自作PC・企業システム・特殊用途機器)は手動対応や事前検証が必要になる場合があります。
  • 証明書切替の過程で起動トラブルやBitLockerの回復要求などが発生する場合があるため、公式ドキュメントによる対応が重要です。

「Windows CA 2023」は、Secure Bootの強化と将来の脅威対策のためにMicrosoftが導入した新しいUEFI証明書であり、2024~2026年にかけて順次自動展開されます。

改善点・バグ修正

  • VHD/VHDX保存時のエラーレポート改善
  • UEFI DBXアップデート関連バグ修正(タイムゾーンによる誤通知の修正)
  • ファイルパスが長いWindows ISO処理時のクラッシュ修正

これらによって、より安定した動作が期待できます。

注意事項とダウンロード

Rufus 4.10 BETAはGitHubなどで公開されていますが、正式リリース前のベータソフトであるため、業務利用や本番環境導入には慎重な検証が求められます。

まとめ

最新OSへの対応やISO保存機能など、大きな進化を遂げたRufus 4.10 BETA。企業だけでなく個人ユーザーにとっても、USBブートメディア作成・バックアップがより柔軟かつ便利に行えるようになっています。今後も正式版のリリースと追加機能に期待が高まります。

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